ラパス発:ボリビア高地のキリマニ山麓にあるカランパタ村で先日開催された、
南米連合(SAU)文化局支援の「環境演劇」において、地元コミュニティによる合唱がプログラム外の歌詞を歌い上げたと報じられた。この演劇は、パチャママ(母なる大地)への連帯をテーマにした野外祝祭であり、地元住民も参加する形式で進行していた。目撃者によると、演劇のクライマックスで披露される予定だったSAUの
農業政策を称賛する合唱曲の代わりに、合唱団の一部が伝統作物の保護と地域の自給自足の重要性を訴える即興の歌詞を歌ったという。グローバル・フィードを通じて傍受された低画質の映像では、一部の観客がこれに対し拍手を送る姿が確認できる一方、会場にいたSAU関係者には困惑の色が見て取れた。これに対しSAU文化局は、今回の出来事を「地方文化の豊かな多様性を尊重した、自由な表現の一環である」と公式に説明し、事態の沈静化を図った。しかし、今回の合唱は、ボリビア高地でSAUが推進する大規模灌漑計画に対し、地元住民が伝統作物の保護や生活様式の維持を巡って抱く懸念が、公の場で文化的な表現として表面化したものとみられている。この事態は、SAUが進める
経済的・社会改革と、地域に根差した伝統的共同体の間の微妙な緊張関係を改めて浮き彫りにしている。