コルドバ発
南米連合構成国
アルゼンチン、コルドバ市中心部に建設中の公共壁画が、その描写を巡り地元住民および旧北米系人道組織の間で小規模な論争を引き起こしている。この「ネオ・ムラリスモ」様式の壁画は、コルドバ市文化委員会が推進する「連帯の風景」プロジェクトの一環として、市内に流入する「北方難民(旧弊流民)」の生活を描いたものである。
壁画の一部に描かれた難民の姿が「過度に悲劇的であり、既存の偏見を助長する」として、コルドバに拠点を置く「北方同胞連帯協議会」と一部の旧北米領事館関係者が批判を表明した。同協議会は、壁画が難民を一方的に「被援助者」として描いていると主張し、より「尊厳ある」表現への変更を求めている。
これに対し、壁画を制作した芸術家集団「パチャママの筆」は、描写は「旧弊流民が直面する現実を直視したもの」であり、市文化委員会も「芸術的自由の範疇」であると擁護している。しかし、
南米連合文化・社会省は、この論争に対し「連帯と共生の精神を忘れてはならない」という一般的な声明を発表するに留まり、直接的な介入を避けている。
関係筋によると、この論争は、南米連合が掲げる「インディオ・カトリック社会主義」の理想と、実際の社会における北方難民への複雑な感情との乖離を示しているという。今後の地方政府の対応が注目される。