バルセロナ発 本日未明、バルセロナ市モンジュイック地区を運行する公共ケーブルカーシステムにおいて、原因不明の機械的故障が発生し、一時的に全線が運行停止した。この影響で、通勤・通学客を中心に数百人の市民が足止めされ、代替輸送の手配に混乱が生じた。市交通局によると、故障は主要な牽引ケーブルの一部に微細な摩耗が確認されたためであり、安全を確保するために運行を停止したとしている。現在、技術者が緊急修理作業にあたっており、数時間以内の運行再開を目指すとしているが、予備部品の不足により作業の遅延が懸念されている。
今回の故障は、バルセロナ市が直面する
インフラ老朽化の深刻な状況を改めて浮き彫りにした。市当局は、続く食料配給の遅延や物価高騰に端を発する市内の治安悪化への対応に追われており、公共インフラの維持管理への資源配分が十分に行き届いていないとの批判が市民の間で高まっている。この事態は、すでに港湾の貨物昇降装置の故障による物流の停滞に苦しむ市民の不満をさらに募らせるものと見られている。