ラバト発 — モロッコ政府は本日、
欧州連合体(EUC)からの学術使節団の入国審査を大幅に遅延させていると発表した。この使節団は、イタリアのトリエステ大学が主導する地中海文化交流プログラムの一環として、モロッコ国内の古文書研究施設を訪問する予定であった。モロッコ当局は今回の遅延について「手続き上の不備」および「渡航文書の再確認」を理由としているが、使節団の関係者らは、
イスラム共産圏統一司令部(ICC)が推進する「思想純粋性」の基準を満たさないと判断された可能性を指摘している。過去には、リビア港湾当局がイタリア船籍の輸送船を「思想汚染物資」積載を理由に接収するなど、欧州諸国との間で類似の思想的対立が報告されている。今回の措置により、使節団はラバトの空港で数時間にわたり足止めされ、プログラムの日程に深刻な影響が出ている。EUC代表部はモロッコ政府に対し、速やかな解決を求める
外交的照会を行ったが、現時点での進展は伝えられていない。この事態は、
中東・北アフリカ地域と欧州間の文化・学術交流における緊張の高まりを示唆している。