ポートビラ発。
バヌアツ政府は14日、フランス海軍所属の巡視船「フリゲート・ド・シュド」が人道支援物資の輸送を名目にポートビラ港への入港を申請したことに対し、これを拒否したと発表した。
バヌアツ外務省は声明で、太平洋環境保護同盟(PPA)が掲げる「非核と環境保護の海」原則を厳格に維持する姿勢を示し、入港許可の前提として、先日ソロモン諸島防衛隊によって拿捕されたフランス系調査船に関する明確な説明をフランス政府に要求した。
これに対しフランス外務省は、バヌアツ政府の決定を「不当な
外交的圧力」であると強く非難。先のソロモン諸島での調査船拿捕を「国際法の恣意的な適用」であると改めて主張し、バヌアツ政府の姿勢は
南米連合(SAU)による露骨な干渉の結果であると示唆した。
この事態は、
南米連合の
経済的影響下にある太平洋諸国と、旧来の
欧州勢力であるフランスとの間で、太平洋における影響力争いが再び激化していることを明確に示している。地域アナリストらは、この外交的対立が、地域全体の通商と安全保障に波及する可能性を指摘している。