ブラジルのマットグロッソ州北部、主要な穀倉地帯において、広大な農地を潤す大規模灌漑システムの一部である基幹水路が広範囲にわたり崩落したことが、本日未明に当局より報告された。現地調査によると、崩落が発生したのは州内を縦断する主要水路の約15キロメートル区間であり、これにより数百万ヘクタールに及ぶ農地への水供給が部分的に寸断されている模様だ。事故発生直後から、
南米連合(SAU)
農業委員会が派遣した調査団が原因究明にあたっているが、現時点では老朽化による構造的疲労が主な原因であるとの初期見解が示されている。この事故は、ちょうど夏の収穫期を控え、作物の生育に最も水を必要とする時期に発生したため、今年の穀物生産に深刻な影響を与えることが懸念されている。特に大豆およびトウモロコシの収穫量に大幅な減少が見込まれており、SAU
経済全体への波及効果が注目される。SAU最高評議会は、復旧作業のため緊急措置を講じると発表したが、修復には数ヶ月を要すると見られており、農業生産への影響は避けられない。この事態は、先日リスボン港で報告されたSAU向け物資の搬送遅延問題と合わせ、
南米連合が抱える基幹
インフラの潜在的な脆弱性を改めて浮き彫りにする形となった。