バルセロナ市中心部のゴシック地区で、前衛芸術集団「コレクティーボ・アブレアシオン」が廃墟と化した旧市立劇場跡地で「廃墟演劇」を上演中、観客の一部と警備に当たっていた治安部隊との間で小規模な衝突が発生した。地元当局筋によれば、演劇の内容が食料配給の遅延や
インフラ崩壊を風刺するものであったため、観客の感情が高ぶったことが原因と見られる。
今回の演劇は、爆撃で破壊された建物の瓦礫を舞台装置として用い、市民の不満を「痙攣舞踏」と「デコンストラクティヴィズム」様式のパフォーマンスで表現するものであった。上演中には、携帯型ビデオカメラで撮影された映像の一部がグローバル・フィードを通じて一時的に拡散されたが、通信状態が悪く、映像の大部分は判読困難であった。
これに対し、
南米連合文化・社会省は「旧
欧州における文化遺産の破壊と、それを利用した
社会不安の助長を深く憂慮する」との声明を発表。同省は、以前からバルセロナの芸術活動に対する「文化保護」を名目とした介入を提案しており、今回の事態を受けてその立場を改めて表明した。仏海軍は地中海での監視活動を強化しており、
南米連合の文化保護部隊の動向を注視している。