ペンシルベニア州ヨーク市にて、市議会が老朽化した歴史的時計台の撤去を決定したことを巡り、地元住民と文化遺産保護団体が抗議活動を行い、小規模な衝突が発生した。警察当局は複数名を拘束したと報告している。
ヨーク市当局は、1800年代後半に建造されたとされる市中心部の時計台について、構造的な欠陥が確認され、維持管理および修復に多大な費用がかかることを理由に撤去を決定した。しかし、これに対し「ヨーク歴史保存協会」を名乗る団体が、時計台が地域の歴史とアイデンティティの象徴であると主張。撤去決定の即時撤回を求め、過去数週間にわたり市役所前でデモ活動を続けていた。
昨日午後、時計台の解体作業が開始されると、現場に集まった抗議者と警備部隊との間で一時的なもみ合いが発生。市警は事態の沈静化を図るため介入し、数名を拘束した模様。負傷者は軽微とされる。同協会は、この時計台が「再構築されるべき歴史の証人」であると主張しており、今回の衝突は、
合衆国各地で顕在化している歴史的建造物の扱いを巡る論争の新たな一例と見られている。現場周辺は一時的に封鎖されたが、現在は平常に戻っている。市当局は撤去作業を予定通り進める方針を示している。