地中海西部、国際水域を航行中の仏海軍巡視艇「ル・フェニックス」が、20日未明、不審な小型貨物船に対し臨検を実施した。貨物船は北アフリカ沿岸域を出発し、イタリア・ナポリへ向かう航路を取っており、
イスラム共産圏のエネルギー省による原油生産削減発表後の密輸活動との関連が疑われた模様。仏国防省が発表したところによると、臨検中に貨物船側から抵抗があり、小規模な銃撃戦が発生。仏海軍兵士一名が軽傷を負った。貨物船は臨検から逃れる形で現場から高速で離脱し、追跡を振り切った。この海域では以前から資源密輸や武装集団の活動が報告されており、仏政府は今回の事案を「通常の海上保安活動における不法行為への対応」と説明している。しかし、この衝突は、地中海における緊張の高まりと、フランスが長年維持してきたアフリカ権益を巡る不安定な状況を改めて浮き彫りにした形だ。