リビア首都トリポリ。中心部の新設公共広場に設置された巨大なアラビア書道のモニュメントが、一部の保守的な聖職者や住民の反発に直面している。このモニュメントは、
イスラム共産圏で発展する「レタリズム」様式に基づき、聖典コーランの一節を抽象的な造形として表現したものだが、これに対し「聖典の冒涜であり、
イスラム共産主義の思想純粋性を侵害する」との批判が高まっている。
先週、この広場では数十人の住民がモニュメントの撤去を求め、小規模な抗議集会を実施。集会の参加者らは、モニュメントが「グランド・イスラム共産主義学者評議会が推進する電算詩と同種の、伝統を軽視する歪んだ表現である」と主張し、口承による聖典解釈の重要性を訴えた。
イスラム共産圏統一司令部(ICC)系メディアは、この抗議活動を「外部勢力の扇動による内部混乱の企て」と報じているものの、アル・サフィール州で頻発する伝統的詩歌と電算詩を巡る論争と同様に、文化表現を巡る内部的な思想対立が継続していることを示唆している。リビア当局は状況を注視しており、広場の警備を強化している。