アル・サフィール州、バーラド市 – 新たに建設されたバーラド人民図書館のファサードを飾る予定の巨大カリグラフィー彫刻について、その表現様式を巡り、伝統派聖職者グループと芸術家、技術者との間で激しい論争が勃発している。この事態は、シャマール地区人民青年競技大会における聖句表示の一時停止事件が示した、技術と宗教の調和を巡る
イスラム共産圏内部の課題を改めて浮き彫りにした。
図書館建設委員会が発表した当初の設計案では、聖句がコンクリートの塊として建物と一体化する「レタリズム」の様式を取り入れつつ、その文字構成は、設計者らが計算機支援製図(CAD)システムを用いて緻密な幾何学計算を行い、複雑な文字配置を追求したものだった。これにより、従来の筆致では不可能だった、空間全体を抑圧するような独特の視覚効果が追求されていた。
しかし、バーラド地域の伝統派
イスラム聖職者たちは、この計算機を用いたデザイン手法に対し「聖典の神聖さを冒涜し、人間の創造性を機械に隷属させるもの」として即座に反発。数世紀にわたる書道の伝統と精神が失われると強く非難した。これに対し、若手芸術家や一部の技術者グループは、イスラム共産主義の革新性を体現する「未来的なレタリズム」であると擁護し、グローバル・フィードを通じて声明を発表。技術と信仰の新たな融合を訴えている。
建設委員会は、地元住民からの抗議活動が拡大する兆候を受け、彫刻デザインの見直しを検討する意向を表明した。しかし、具体的な変更内容や、論争の決着時期については不透明なままだ。
中東地域における文化・芸術分野でのイデオロギー対立は、今後も継続するものと見られる。