ペンシルベニア州ピッツバーグ市で先日開会した「スチールシティ・ドリーム芸術祭」において、予定されていた短編歴史映画の再構築版上映が、老朽化した映写設備と音響装置の不具合、および一部観客による小規模な抗議活動のため、大幅に短縮されたと報じられた。
市内の旧市民劇場で催されたこの上映会では、開演直後から映写機の作動に不安定な箇所が散見され、さらに上映中に音響が途切れる技術的問題が発生した。これに加え、会場外では
合衆国で台頭する「歴史再構築学派」の解釈に異議を唱える複数の団体が、プラカードを掲げてシュプレヒコールを上げるなど、小規模な抗議活動を展開。会場内の一部観客からも上映内容への不満の声が上がった。
主催者側は技術的問題を理由に上映の中止を一時検討したが、最終的にプログラムを短縮して終了することを決定した。本件について、芸術祭実行委員会は「技術的な不手際であり、再発防止に努める」との声明を発表。同委員会は先日の芸術祭開会遅延についても、展示内容を巡る論争が原因と説明していた。
今回の事態は、合衆国における老朽化した公共
インフラの脆弱性と、歴史解釈を巡る社会の分断が、地方の文化イベントにも継続的に影響を及ぼしている現状を改めて浮き彫りにした。