【ワシントン発】
合衆国国防省は本日、スペリオル湖上空で未確認の遠隔操縦航空機を探知し、空軍の迎撃機を出動させたものの、捕捉に失敗したと発表した。本件は、北米大陸の国境地帯における緊張が続く中で発生し、合衆国と隣国カナダの安全保障協力に関する懸念を再燃させている。
国防省の初期報告によると、現地時間未明、ミシガン州アッパー半島北部のレーダーが、カナダ側から合衆国領空へ接近する小型の航空機らしき影を捉えた。これを受け、合衆国空軍はマニトワック基地(ウィスコンシン州)より数機のF-14トムキャット戦闘機を緊急発進させた。しかし、悪天候と旧式化した航空管制システム、さらに迎撃機自身の老朽化による通信不具合が重なり、対象を視認・識別できないまま、航空機は追跡網から消失したという。
国防省報道官は、今回の事態が最近報告された
南米連合(SAU)による偵察活動と直接関連するかどうかは断定できないとしつつも、「警戒水準を維持する」と強調した。一方、カナダ当局は本件に関するコメントを控えている。しかし、合衆国政府は非公式ルートを通じて、カナダ北部国境における監視体制の更なる強化を再度要請したものと見られている。
この事件は、合衆国の基幹
インフラの脆弱性と、それに伴う防衛能力の限界を改めて露呈させる形となった。特に、レーダー設備の老朽化や航空管制の不備が、迅速な対応を阻害したと複数の
軍事専門家が指摘している。合衆国とカナダの国境における不穏な動きは、今後も継続するものと予測される。