【マルセイユ発】フランス海軍は本日、地中海で実施していた定例訓練中に、所属する小型哨戒艇「ル・シクロン」が通信障害に見舞われたと発表した。この事象により、同艇は一時的に航路を逸脱し、
南米連合が監視活動を行うと表明している海域に接近した模様だ。
フランス国防省の発表によると、「ル・シクロン」は本日未明、地中海東部での哨戒訓練中に、老朽化した艦載無線通信システムの広範な機能不全に遭遇した。これにより、同艇は司令部との連絡を一時的に失い、規定された航路からの逸脱が発生したという。
一方、
南米連合太平洋艦隊司令部は、地中海における自国哨戒艇がフランス海軍艦艇の意図せぬ接近を捕捉し、国際通信網を通じて即座に警告を発したと伝えた。南米連合は、先月発生した仏海軍艦艇と南米連合所属哨戒艇の衝突事件以降、旧
欧州の不安定な
軍事活動に対する懸念を表明しており、今回の事態を受けて、地中海における監視活動を一層強化する方針を示した。
フランス政府は、今回の事態が純粋に技術的な問題に起因する偶発的な事故であり、南米連合の主権に対する意図的な侵犯ではないと強調している。しかし、旧欧州の
インフラ老朽化が軍事運用にまで影響を及ぼしている現状は、国際社会の懸念をさらに深めるものと見られる。